景気の形 2009 4 29

 現在、景気回復は、V字回復は無理でも、U字型になるとか、
いや、それは無理で、L字型であるという議論があります。
 いずれにせよ、世界恐慌は避けられるということです。
こういう言い方もあるでしょう。
世界経済は、背伸び経済から、巡航速度へ戻る。
 もちろん、世界恐慌へ突入する可能性はありました。
未曾有の金融危機で、世界各国が烏合の衆になった場合です。
 しかし、今回は、世界各国が、冷静に、協調して、
緊急事態に対処できたことは大きいでしょう。
 私は、出口戦略を考えています。
安易な利上げは、景気の腰折れを招く。

ドルの雪解け 2009 4 11
 冬になれば、木々は枯れ、川までも枯れてしまう。
それでも、春になれば、木々に緑が戻り、水が動き出す。
小川には、小魚が遊び、水の流れは、まるで音楽のように軽快である。
大河には力強さが戻ってくる。
まるで洪水が起きるかと思うほどである。
 そう、雪解けが始まったからだ。
山々に蓄えられた膨大な雪が解け出して、大河を作る。
 深刻な金融危機の影響で、金融市場では、ドルが枯れてしまった。
誰もが、金融市場という河川は、永久に枯れてしまうのではないかと思った。
FRBでさえ、そう思ったのだろう。
冬の川に、水を注いでいた。
 しかし、ドルは枯渇したわけではない。
ドルは、豊富に蓄えられている。
ただ春を待っているだけだ。
 FRBは、出口戦略をどう考えているのか。
こうした雪解け水をどう吸収させるのか。
株式市場で吸収させるのか。
不動産市場で吸収させるのか。



















































トップページへ戻る